腸内環境を適切にデザインすることで病気ゼロの実現を目指す株式会社メタジェン（本社：山形県鶴岡市、代表取締役社長CEO 福田真嗣。以下、「当社」）と、食を科学し、世界をパワフルに！をパーパスとするフジ日本精糖株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長 曾我英俊。以下、「フジ日本精糖」）は、この度、共同研究により構造の異なる水溶性食物繊維イヌリン等が腸内環境へもたらす影響を評価し、その研究結果を「第78回日本栄養・食糧学会大会」（2024年5月24日（金）～ 26日（日））にて発表いたしました。

＜研究の背景＞

これまで、水溶性食物繊維イヌリンは大腸において有用菌として知られるBfidobacterium を増加させたり、短鎖脂肪酸量を増加させる効果などが報告されていました。しかし、イヌリンには様々な構造が存在するものの、構造の違いによる腸内環境への影響は不明でした。そこで、当社とフジ日本精糖は、in vitro ヒト便培養系を用いて構造の異なるイヌリン等がヒトの腸内環境へもたらす影響について共同研究を実施しました。

＜研究成果の概要＞

本共同研究では、当社の独自技術「メタボロゲノミクス®︎」を駆使し、砂糖由来イヌリンおよびチコリ由来イヌリンの構造の違いがもたらす腸内環境への影響について、当社サービス「MGScreening™️」にて腸内細菌叢と代謝物質の観点から評価しました。その結果、砂糖由来イヌリンを添加した培養液において、チコリ由来イヌリンまたは他食物繊維を添加した培養液と比較して一部の短鎖脂肪酸産生菌と酢酸および酪酸が有意な増加もしくは増加傾向を示しました（図1, 2）。

＜今後の展望＞

本共同研究により、構造の異なる水溶性食物繊維が腸内環境へもたらす影響が異なることが明らかになりました。今後さらなる研究を行うことで、食物繊維の構造によって引き起こされる腸内細菌の資化性の差を解明できることが期待されます。

当社ならびにフジ日本精糖は、健康な生活づくりにこれからも邁進してまいります。

学会発表要項

【学会概要】

名称：第78回日本栄養・食糧学会大会

日時：2024年5月24日（金）～ 26日（日）

会場：アクロス福岡シンフォニーホール、中村学園大学

HP：https://www2.aeplan.co.jp/jsnfs2024/

【タイトル】

イヌリン等の食物繊維素材がもたらす腸内環境への影響のin vitroヒト便培養系での評価

【発表者】

山内洋輔（株式会社メタジェン）、富樫友花（株式会社メタジェン）、田中悠二（株式会社メタジェン）、原健二郎（フジ日本精糖株式会社）、斎藤寛（フジ日本精糖株式会社）、小枝貴弘（フジ日本精糖株式会社）、和田正（フジ日本精糖株式会社）

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