社長紹介

腸内環境に基づく層別化医療・
ヘルスケアが健康寿命延伸の鍵

少子高齢化がすすみ、健康寿命の延伸が医療費削減の鍵となる昨今、わたしたちにはどのようなアプローチがあるでしょうか。近年の科学技術の進歩と、科学者の飽くなき挑戦により、われわれ人類は体内における「もう一つの臓器」を発見しました。

それは腸内細菌。わたしたちの「体内の体表面」である腸管内に無数に生息する微生物たちです。その集団を腸内細菌叢(腸内フローラ)と呼びますが、腸内フローラはわたしたちの健康維持に寄与するだけでなく、そのバランスの乱れは、大腸炎や大腸がんなどの腸管関連疾患だけでなく、糖尿病や動脈硬化などの代謝疾患、パーキンソン病や多発性硬化症などの脳疾患、自閉症などの精神疾患など、全身性の疾患にも関与することが、動物実験や臨床試験で徐々に明らかになっています。また、腸管感染症や潰瘍性大腸炎などの難治性腸管疾患において、健常者の便中微生物叢を患者の腸内に移植することで疾患を治療する、便微生物叢移植療法にも注目が集まっています。

わたしたち人間は、わたしたちの細胞だけで構成されているのではなく、体表に存在する細菌叢と共生関係を築くことでその生命機能が維持されているのです。こういった観点から、米国のノーベル生理学・医学賞受賞者のジョシュア・レダーバーグ博士は、人間は「Superorganism(超生命体)」である、と述べています。

では腸内環境を良い状態に保つにはどうすればよいでしょうか。腸内フローラのバランスは個々人で異なる事が明らかとなっており、それは遺伝的要因よりも食習慣や生活習慣などのライフスタイルに依存することが明らかになっています。

わたしたちは一人ひとり異なる発酵タンクをお腹に持つため、そこへどのような食品/サプリメント/飲料/薬品を届ければよいのかを考える必要があります。同じ成分を届けても、発酵タンクが異なれば、そこで作られる成分も個人ごとに変わります。

私たちメタジェンは、個々人の腸内フローラのバランスを把握し、その特徴ごとに適切に分類することで、腸内環境に基づく層別化医療・ヘルスケアを実現することが、健康寿命延伸の鍵だと確信しています。

私たちが有する腸内環境理解に向けた最先端科学技術と、パートナー企業様が有する製品やものづくりのノウハウを組み合わせることで、腸内環境を適切に制御するための新たなストラテジーを開発します。

病気ゼロ社会の実現を掲げる仲間と共に、すべての人が健康で幸せな人生を送ることのできる未来を目指し、大学や研究機関で得られた基礎研究成果を、異分野融合と情熱でシームレスに社会実装することで、私たちは人類の新たな未来を切り拓きます。

【福田 真嗣 プロフィール】

2006年、明治大学大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)。理化学研究所基礎科学特別研究員などを経て、2012年より慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授。2013年文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞。2015年文部科学省科学技術・学術政策研究所「科学技術への顕著な貢献2015」に選定。同年、ビジネスプラン「便から生み出す健康社会」でバイオサイエンスグランプリにて最優秀賞を受賞し、株式会社メタジェンを設立。同年、代表取締役社長CEOに就任。専門は腸内環境制御学、統合オミクス科学。