副社長紹介

研究の現場から社会に向けて

基礎研究は社会の役に立つまで100年かかるとも言われていました。純粋な理学的研究がもたらす人類のための真のイノベーションにはそれくらいの時間がかかるものも多くあります。しかし、基礎研究から社会実装までに要する時間は特定の学問分野によってはとても短いです。特にヒト腸内環境はそれが顕著であり、その研究成果と社会との距離が近い分野です。この10年で研究が大きく進み、研究の最先端が我々の社会生活に関与する所まで来ています。

株式会社メタジェンはヒト腸内環境に特化した研究開発型のベンチャー企業です。先端技術を用いたヒト腸内環境に関する研究開発を行い、その結果もたらされる発見を社会実装することが大きなテーマになっています。

理学的発見や研究自体をどのように事業化するか。それを見つけていくことがサイエンスの未来ではないでしょうか。株式会社メタジェンは営利機関としてしっかりとしたエビデンスを出すサイエンスを行いながら、それを事業化する道を進んでいきます。今後は医療現場とも連携して病院における診断にも応用していきます。腸内環境のビッグデータを十分に活用し、医療への貢献、商品開発への貢献を通じて、人類の健康をもう一段階、進めていきます。

株式会社メタジェンが持つ技術では、ヒト腸内環境の状態を数値として表すことが可能です。食品や薬など口から入れるモノがヒト腸内環境へ与える影響を定量化するための、様々なサービスを商品として展開しています。これまでの素材開発ではヒト腸内環境への影響は考慮に入れられていないことが大半です。腸内細菌が様々な健康情報に寄与していることが明らかになりつつあるので、素材が持つ良い影響、悪い影響をしっかりと知ることが重要です。

【山田 拓司 プロフィール】

2006年、京都大学大学院理学研究科博士課程修了 博士(理学)。京都大学化学研究所助手、ドイツの欧州分子生物学研究所研究員を経て、2016年より東京工業大学生命理工学院准教授。2014年よりヒト腸内細菌解析のための産学連携コンソーシアム「Japanese Consortium for Human Microbiome」を設立し、大学内の研究成果を産業応用につなげる活動を行っている。2015年には株式会社メタジェンを共同設立、同社取締役副社長CTOを兼任。専門は生命情報科学。