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2020/11/18
受賞/研究業績

社長の福田を中心とする研究グループが「腸内細菌叢の除去が睡眠の質を低下させる可能性」について明らかにし、その成果が「Scientific Reports」電子版に掲載されました!

株式会社メタジェン代表取締役社長CEO 福田が所属する慶應義塾大学の研究グループは、腸内細菌叢の除去が睡眠の質の低下に関与することを明らかにし、その研究成果が国際科学雑誌「Scientific Reports」電子版に2020年11月11日(英国時間)に掲載されました。

本研究において、抗生物質を4週間経口投与することで腸内細菌叢を除去したマウスでは、腸管内での代謝物質プロファイルが大きく変化するとともに、睡眠覚醒パターンが乱れることが分かりました。このことから、腸内細菌叢の除去が睡眠の質を低下させる可能性が示唆されました。


<福田よりコメント>

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腸内環境と脳機能との相互作用(脳腸相関)については近年研究が進み、様々な知見が明らかになっています。腸内細菌がいない無菌マウスは普通のマウスよりも落ち着きがないことや、ストレスに弱いことなどが分かっていましたが、今回の研究により睡眠にも腸内細菌叢が影響していることが明らかになりました。

「腸は第2の脳」とも呼ばれています。腸内細菌叢がもたらす健康効果の可能性は、私たちの想像をはるかに超えているかもしれません。今後はさらに研究を進め、腸内細菌叢が睡眠制御に与える影響のメカニズムを明らかにし、多くの現代人が抱える睡眠の問題に、食を通じた腸内環境の改善から貢献したいと考えています。私たちは、腸内環境へのアプローチでこれからのヘルスケア・医療の基盤を築き、「病気ゼロ」実現に向け邁進していきます。

福田の詳しい紹介はこちら


<論文に関する情報について>
【題 名】
Gut microbiota depletion by chronic antibiotic treatment alters the sleep/wake architecture and sleep EEG power spectra in mice.
(慢性的抗生物質投与による腸内細菌叢枯渇はマウスの睡眠覚醒構造と睡眠脳波パワースペクトルを変化させる)
【著者名】
Yukino Ogawa, Chika Miyoshi, Nozomu Obana, Kaho Yajima, Noriko Hotta-Hirashima, Aya Ikkyu, Satomi Kanno, Tomoyoshi Soga, Shinji Fukuda, Masashi Yanagisawa
小川雪乃✝(筑波大学/慶應義塾大学)、三好千香(筑波大学)、尾花 望(筑波大学)、矢島佳歩(慶應義塾大学)、堀田範子(筑波大学)、一久 綾(筑波大学)、管野里美(筑波大学)、曽我朋義(慶應義塾大学)、福田真嗣※(慶應義塾大学/筑波大学/神奈川県立産業技術総合研究所/株式会社メタジェン)、柳沢正史※(筑波大学/テキサス大学サウスウェスタン医学センター) ✝現所属:農業・食品産業技術総合研究機構 ※研究責任者
【掲載誌】
Scientific Reports
【掲載日】
2020年11月11日
【DOI】
10.1038/s41598-020-76562-9
【リンク先】
https://www.nature.com/articles/s41598-020-76562-9

研究内容の詳細につきましては、こちらをご覧ください(慶應義塾大学先端生命科学研究所のリリースに飛びます)。