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2021/05/18
受賞/研究業績

社長の福田を含む共同研究グループが「微生物生態系の安定性を俯瞰する新手法」を開発し、その成果が『Ecological Monographs』に掲載されました!

株式会社メタジェン代表取締役社長CEO 福田を含む共同研究グループ(理化学研究所、慶應義塾大学、北海道大学)は、多種の生物がつくる生態系の安定性の変化を俯瞰的に捉えるためのデータ解析手法を開発し、その成果が科学雑誌『Ecological Monographs』オンライン版に5月12日付で掲載されました。

腸内細菌叢(腸内フローラ)は、およそ1,000種類、数にして約40兆個の腸内細菌から構成されています。この多種多様な腸内細菌からなる微生物生態系について、その安定性を地形に例えると、あたかも凹凸地形に置かれたボールのように個々人で異なる安定状態にとどまる傾向があります。この地形の形はいくつかのタイプに分かれ、年齢や食生活に伴い変化することでその安定状態が移り変わるとされています。

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このような腸内細菌叢の生態系の不安定化については以前より知られていましたが、その変化を俯瞰的に捉らえることは困難とされてきました。今回の研究によりその仕組みの一端が明らかになり、今後、健康維持や疾患の治療、さらには農業技術開発など、微生物生態系を中心とした多様な分野におけるバイオリソース(※)の新たな活用につながることが期待されます。

※バイオリソース:研究で使用される、実験動物や植物、細胞や遺伝子、そして微生物などを指します

詳細は、理化学研究所からのリリースをご覧ください


<論文に関する情報について>

【タイトル】
Energy landscape analysis elucidates the multistability of ecological communities across environmental gradients
(エネルギーランドスケープ解析により、環境勾配を越えた生態系コミュニティの多元性を明らかにする)

【著者名】
Kenta Suzuki, Shinji Nakaoka, Shinji Fukuda, Hiroshi Masuya
鈴木健太(理化学研究所 バイオリソース研究センター 統合情報開発室 開発研究員)、中岡慎治(北海道大学 大学院先端生命科学研究員 准教授)、福田真嗣(慶應義塾大学 先端生命科学研究所 特任教授)、桝屋啓志(理化学研究所 バイオリソース研究センター 統合情報開発室 室長)

【掲載紙】
Ecological Monographs

【掲載日】
2021年5月12日

【DOI】
10.1002/ecm.1469

【リンク】
https://esajournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ecm.1469