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【共同研究成果】ケストースによる肥満傾向の日本人におけるインスリン抵抗性の改善について「第75回日本栄養・食糧学会大会」にて発表

腸内環境を適切にデザインすることで病気ゼロの実現を目指す株式会社メタジェン(本社:山形県鶴岡市、代表取締役社長CEO:福田真嗣)と、物産フードサイエンス株式会社(本社:愛知県知多市、代表取締役社長:横山昌己)を含む共同研究グループは、この度、ケストースによる肥満傾向の日本人(※1)におけるインスリン抵抗性(※2)改善効果は腸内細菌叢を介している可能性を見出し、その研究成果について7月3日開催の「第75回 日本栄養・食糧学会大会」にて発表いたします。

ケストースとは、テンサイ糖(ビート糖)やタマネギ、アスパラガスなどに含まれる機能性を持つ糖の一種です。砂糖に似た甘みを持ちながら血糖値に影響を与えず、プレバイオティクス効果(※3)があることが報告されています。

本共同研究では、ケストースの摂取が腸内環境へもたらす影響について、当社サービス「MGAnalysis™」にて腸内環境および血液成分データの統合解析を実施しました。その結果、ケストースの摂取によりインスリン抵抗性の改善と、インスリン抵抗性の原因となる特定の腸内細菌の増殖抑制効果などが明らかになりました。そのことから、ケストースの摂取が腸内環境を介して肥満傾向の日本人におけるインスリン抵抗性の改善効果を持つ可能性が示唆されました。

今回の共同研究に基づく成果を通し、今後さらにケストース摂取による腸内環境を介した有益効果のメカニズム解明に向けた研究を進め、ケストースの利用価値と学術的価値の両面における追究を進めて参ります。

株式会社メタジェンならびに物産フードサイエンス株式会社は、健康社会の実現に向けて、これからも邁進してまいります。

(※1)肥満傾向の日本人:本研究では、20歳以上64歳以下の健康な日本人で、被験者選定時のBMIが23以上の者を対象としています。
(※2)インスリン抵抗性:インスリンに対する感受性が低下し、インスリンの作用が十分に発揮できない状態であり、2型糖尿病などの臨床症状の発症につながることが報告されています。
(※3)プレバイオティクス効果:体に良い働きをする腸内細菌を増やす効果


【学会概要】
名称:第75回 日本栄養・食糧学会大会
日時:2021年7月3日(土)12:15-13:15(ランチタイムセミナー)
演者:栃尾巧(物産フードサイエンス株式会社 研究開発センター / 藤田医科大学 消化器内科 客員教授)、下村吉治(中部大学 応用生物学部 教授)
参加方法:オンライン
HP: https://www2.aeplan.co.jp/jsfns2021/index.html


【リリースに関するお問合せ先】
株式会社メタジェン
〒997-0052
山形県鶴岡市覚岸寺字水上246番地2
担当:齋藤・中畔
E-mail:info@metagen.co.jp
TEL: 0235-64-0330