株式会社メタジェンは、ヤンセンリサーチ&ディベロップメント社と乳幼児のアレルギーと腸内環境に関する共同研究を開始しました。本共同研究では、ジョンソン・エンド・ジョンソン イノベーション LLC社のサポートのもと、アレルギー予防に関連する腸内代謝物質を簡便に測定する手法の開発をはじめ、腸内環境を介したアレルギー症状改善への取り組みを推進していきます。
腸内細菌が腸内で産生する代謝物質には、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、喘息の発症リスクを低減するなど様々な健康効果があることが知られています。そのため、腸内代謝物質は乳幼児における将来のアレルギー発症リスクに関わる重要な指標であると考えています。さらに、乳幼児の腸内環境評価に必要な便サンプルを採取する際には、従来の腸内環境手法にはなかった「その場」で「簡便」に腸内代謝物質を把握できる手法の確立が求められます。
そのため本共同研究では、便中の代謝物質量を簡便に測定できる家庭用バイオセンサー「MGChip™」の開発を行います。将来的には、モバイルアプリを通じて乳幼児の腸内環境をリアルタイムにモニタリングし、アレルギー予防のために必要な栄養素などの情報をフィードバックする仕組みの実用化を目指します。
今後も当社は、健康維持・疾患予防の重要な鍵を握る腸内代謝物質への探求を深め、腸内環境を基点とした「病気ゼロ」実現に向け、研究を進めてまいります。