株式会社メタジェン(本社:山形県鶴岡市、代表取締役社長CEO 福田 真嗣)は、乳幼児のアレルギーと腸内環境に関する共同研究を複数開始しました。各共同研究機関において実施する臨床試験の実施に際し、この度、庄内地方在住の妊婦さんや乳幼児のお子さんを対象に被験者(総勢250名程度)を募集します。
<研究の背景>
腸内細菌が腸内で産生する「短鎖脂肪酸」には、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、喘息の発症リスクを低減するなど様々な健康効果があることが知られています。例えば妊娠マウスの腸内環境が乱れることで、生まれてくる仔マウスのアレルギー発症リスクが高くなるという報告(※1)や、腸内環境を整える食品やサプリメントの摂取により、生まれてくる子どものアレルギー発症リスクが抑制されるという報告(※2)があります。また、乳幼児期は一生を通して腸内環境の変動が最も大きいと言われ、この時期における腸内フローラ形成がその後の健康維持や疾患予防に影響を与えることも報告されています(※3)。これらのことから、妊婦や乳幼児の腸内環境が乳幼児のヘルスケアにおいて重要な鍵を握ると考え、本件に関する共同研究を複数開始しました。
(※1)Thorburn, et al., Nat. Commun., 6: 7320, 2015
(※2)Kalliomäki et al., Lancet, 357: 1076-9, 2001, Enomoto et al., Allergol Int.,63: 575-85, 2014
(※3)乳幼児期の腸内フローラの乱れが、後の小児肥満やアレルギー発症と関連することが報告されています(Björkstén et al., 2001, J. Allergy Clin. Immunol., 108(4), 516-520.、Stanislawski et al., 2018, mBio, 9(5), e01751-18)
<研究の概要と被験者募集について>
詳細はこちらのページをご覧ください。
・妊婦さん
・アトピーの乳幼児のお子さん
・4歳未満の乳幼児のお子さん
を対象とした試験がございます。
<今後の展望>
今回開始した各共同研究を通し、腸内フローラが形成される重要な時期である乳幼児期の腸内環境とアレルギーとの関連に関するデータを蓄積します。将来的には、モバイルアプリを通じて乳幼児の腸内環境をリアルタイムにモニタリングし、アレルギー予防のために必要な栄養素などの情報をフィードバックする仕組みの実用化を目指します。
今後も当社は、健康維持や疾患予防において重要な役割を果たす腸内環境への探求を深め、「病気ゼロ」実現に向け、研究を進めてまいります。
【リリースに関するお問合せ先】
株式会社メタジェン
〒997-0052
山形県鶴岡市覚岸寺字水上246番地2
担当:野間口
E-mail: info@metagen.co.jp