株式会社メタジェン
代表取締役社長CEO 福田 真嗣
本日2022年3月18日に株式会社メタジェンは設立7周年を迎えました。これまで私たちを支えて下さったパートナー企業の皆さま、大学や研究機関に属する腸内環境研究者の皆さま、各領域の専門家・顧問の皆様、そして共に「病気ゼロ」に向かって走っているメンバー達、全ての方々に感謝を申し上げます。
これまでの7年間を振り返ると、その社会変化は激動でした。特に2020年から現在も続く新型コロナウイルス感染症問題は世界に未曾有の災害をもたらしました。治療薬やワクチンの開発が進む中、人類に求められること、それは「共生」です。今後もわれわれ人類に被害をもたらす様々な現象が起こると考えられますが、それらの局面において特に重要になるのは、感染症や環境変化に負けない身体づくりです。
われわれは創業当初から一貫して腸内環境に注目し、最先端の科学技術を用いて腸内環境を制御する「腸内デザイン®」により、人類の健康に貢献することを目指してきました。このコンセプトを基盤としたアプローチは、昨今注目が集まっている免疫機能の増強をはじめ、全身の様々な病気の予防や治療、更には健康維持につながるものと確信しています。
「便から生み出す健康社会」が当社のミッションであり、腸内デザイン®によりこれを達成することができれば、病気ゼロ社会はもう目の前です。
ここ数年で「腸内環境」に対する認知度が高まり、腸内細菌や体内発酵、短鎖脂肪酸といったキーワードがメディアでも散見されるようになりました。そのような中、自分が食べているものは本当に腸内環境に良いのか?自分の腸内環境に合うものをどうやって選べば良いのか?という食の選択や、腸内環境に基づく行動変容の仕方を求めるニーズが高まりつつあります。しかしここで大切なのは、腸内環境への注目を一時的なブームで終わらせず、如何にその重要性を可視化し、マーケットとして醸成できるか、すなわち腸内デザイン®を実現するための市場を切り拓いていくことです。
当社では、これまでの7年間で蓄積した日本人の腸内環境データを集積したメタボロゲノミクスデータベースを元に、創立10周年となる2025年を目途に「腸内環境に基づく層別化ヘルスケア製品・サービス」を市場に10件投入する「MG Road to 10」を掲げた事業開発を推進します。おなかのことならまずメタジェンに聞こう、と誰しもに思って頂けるような市場を創出すべく、社内に「腸内デザイン市場開拓室(GD室)」を新設するとともに、英語社名を改め(英語社名変更およびコーポレートロゴリニューアルについて)、さらに役員体制も最適化しました(新取締役就任と役員体制変更について)。この新体制で「MG Road to 10」を成し遂げることが、腸内デザイン®を実現するための道筋です。
当社は、腸内細菌叢を活用した医療・創薬事業を行うメタジェンセラピューティクス社、アジアでの腸内環境に関する研究開発事業を行うメタジェンシンガポール社と共に、メタジェングループ一丸となって「最先端科学で病気ゼロを実現する」というビジョン達成に向け全力で取り組んでいきます。引き続きご支援をどうぞよろしくお願い致します。
2022年3月18日
株式会社メタジェン
代表取締役社長CEO 福田真嗣
2020年度の主なニュース一覧
【事業】
「腸内環境への取り組み」という共通項を起点として、異業種・異分野の企業連携「腸内デザイン共創プロジェクト」の活動の一環としてカオスマップを作成し、各社の位置関係やサプライチェーンを可視化しました。
また、乳幼児のアレルギーと腸内環境に関する共同研究を複数開始し、庄内地方在住の妊婦さんや乳幼児のお子さんを対象に被験者(総勢250名程度)を募集、臨床試験を進めています。
- 2021年度「腸内デザイン共創プロジェクト」始動〜腸内環境研究や啓蒙活動を加速し、「病気ゼロ」実現に向けた新たな市場の共創を目指します〜「腸内デザイン共創プロジェクト内 カオスマップ2021」公開! 腸内環境から「病気ゼロ」実現を目指す異業種・異分野の企業連携
- 【活動報告】腸内デザインの新たな市場創出を目指す 「腸内デザイン共創プロジェクト」 2021上半期:腸内環境研究に特化した複数イベントを開催、新たに2社が参画
- 【参加募集】乳幼児アレルギーと腸内環境についての共同研究開始〜庄内地方在住の妊婦の方、乳幼児のお子さんのボランティア募集〜
【共同研究】
サッカー元日本代表の鈴木啓太氏が代表取締役を務めるバイオベンチャーであるAuB株式会社とのベンチャータッグをはじめ、今年度も複数の共同研究を開始しました。
- 神奈川県立保健福祉大学と神奈川県立産業技術総合研究所、株式会社メタジェンの3者が共同研究を開始 〜新型コロナウイルス感染に関する神奈川県内モニタリングで新たな生活習慣提唱への活用を目指す〜
- 株式会社メタジェン、伊那食品工業株式会社と共同研究を開始 〜寒天が腸内環境にもたらす影響を科学的に評価〜
- ヤンセンリサーチ&ディベロップメント社と共同研究開始 〜乳幼児のアレルギー予防に向け、腸内環境の簡便評価手法の開発を目指す〜
- 【腸内環境ベンチャータッグ】株式会社メタジェン、AuB株式会社と共同研究開始 〜腸を温め健康を維持するヘルスケアウェアの開発に着手〜
【受賞/研究業績】
設立以来実施してきたパートナー企業との共同研究の成果を論文・学会等で複数発表いたしました。
- 【共同研究成果】アセロラの新たな効果の可能性について株式会社ニチレイと共同研究を実施 〜腸内環境への影響に関する結果を「日本農芸化学会2021年度大会」にて発表〜
- 日本貿易振興機構(ジェトロ)が実施するアクセラレーションプログラム対象企業に選定されました
- 社長の福田を含む共同研究グループが「微生物生態系の安定性を俯瞰する新手法」を開発し、その成果が『Ecological Monographs』に掲載されました!
- 【共同研究成果】健康食品「クロレラ」摂取がもたらす腸内環境を介した有益効果を世界で初めて見出し、科学雑誌『Frontiers in Nutrition』に掲載されました!
- 【共同研究成果】ケストースによる肥満傾向の日本人におけるインスリン抵抗性の改善について「第75回日本栄養・食糧学会大会」にて発表
- 【共同研究成果】大麦摂取が腸内環境を介して免疫機能の向上につながる可能性を見出し、「第75回日本栄養・食糧学会大会」にて発表しました
- 【共同研究成果】「ケストース」摂取がもたらす 腸内環境を介したインスリン抵抗性の改善効果に関する成果が 国際科学雑誌『Nutrients』に掲載されました!
- 【共同研究成果】ブロッコリーなどを含む野菜・果物混合物 および配合素材の腸内環境への影響に関する研究結果を 「第26回日本食物繊維学会学術大会」にて発表
- 社長の福田を含む共同研究グループが「深層学習を活用した糞便画像から腸内細菌叢を推定する新手法」を開発し、その成果が『iScience』に掲載されました!
【講演/出展】
腸内環境研究に興味を持つ企業へ向けた基礎講座やサービスの特徴を解説する自社セミナーを通じて、多くの企業が腸内環境研究を実施できる土壌形成に取り組みました。
また、「腸内デザイン®」の考え方を広め、新たな融合学問領域「腸内デザイン学」の創出を目的とする「腸内デザイン学会」の第一回年会が開催され、様々な領域の研究者が熱い議論を交わしました。
- 【無料セミナー】3月11日、メタジェン主催のウェビナー「【初心者向け】腸内フローラ研究の基礎」を行います!
- 【参加無料】3月30日、メタジェン主催のウェビナー「MGScreening™特徴まるわかりセミナー」を行います!
- 【参加無料】5月28日、ウェビナー「マイクロバイオーム創薬の最新研究事例と今後の展望」を開催、社長の福田が登壇します!
- 【参加無料】6月9日、メタジェン主催のウェビナー「少人数から始められる腸内環境研究セミナー!」を行います
- 【参加無料】8月25日、ご好評につきメタジェン主催「【初心者向け】腸内フローラ研究の基礎セミナー データ解析編」を開催します!
- 【ウェビナー登壇】8月25日『「腸内フローラ情報」は生活習慣改善に役立つのか ~先端技術を応用した共同研究のご紹介~』にて、副社長の山田が登壇します!
- 【参加無料】8月26日、アジレント社主催のウェビナーにて、「食品素材の機能性解明に向けた産業分野におけるメタボロミクス活用事例」について講演を行います!
- 【参加無料】10月13日、メタジェン主催の「腸内環境研究の入り口サポートセミナー」を開催いたします!
- 【福田・山田登壇】11月18日(木)に第1回腸内デザイン学会年会が開催されます!
【メディア】
- マガジンハウス「Tarzan」に、社長の福田のインタビューが掲載されました!
- NHK WORLD「Medical Frontiers」に社長の福田と取締役CMOの石川が出演しました!
- 知財を活かすスタートアップメディア「YES! IP」に執行役員COOの村上のインタビューが掲載されました!
- 雑誌『WIRED』日本版「地球のためのガストロノミー」に社長の福田のインタビューが掲載されました!
- 【ICC FUKUOKA 2021】社長の福田と顧問の井上が登壇したセッション「大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?」の書き起こし記事が公開されました!
- 【音源あり】ラジオ番組『J-WAVE「STEP ONE」』に社長の福田が出演しました!
- マガジンハウス「Tarzan」に、社長の福田の対談、取締役CMO 石川の監修記事が掲載されました!